この度,免疫サマーインターンシップという機会をいただき,5日間竹内理先生の研究室で研究活動の見学や体験をさせていただきました。研究室配属もまだの学部生で右も左もわからない状態でしたが,大変親切にご指導いただきました。
初日はまずこの研究室で行われている研究の説明を受け,全体像をつかむところから始まりました。予習は少ししていたものの慣れない用語の多さに最初は戸惑っていたのですが,竹内先生やスーパーバイザーの赤木さんに丁寧に教えていただいたおかげで,それぞれの研究の概要を理解することができました。同時に,行われている研究のテーマの多様性に驚きました。私の所属する学科の研究室はどれも小規模で,この研究室のように多くのテーマを持って多角的なアプローチをするところは稀なので,大変新鮮でした。
その後5日目までは,採取した組織の破砕,ウェスタンブロッティング,BCA法,ELISA法,血液細胞の分離,培養細胞の継代などを体験させていただきました。ピペットや試薬の扱い方からクリーンベンチでの注意点など手取り足取り細かく丁寧にご指導いただき,本当に勉強になりました。特にウェスタンブロッティングは,今後これ以上丁寧に教わる機会はないと思えるほど,一から徹底的に教えていただきました。また実験の合間には組織の採取,FACS,細胞のソーティング,PCRなどを見せていただいたり,研究内容を詳しく解説していただいたりもしました。特にFACSは初めて実物を目にし,パラメータやゲーティングの設定・調節の大変さを知りました。
今回,5日間という短い期間でしたが,見学だけでなく実際に手を動かす実験もさせていただいたことで,将来免疫や炎症に関わる研究をしたいという思いが強まりました。それだけでなく,実験結果を分析し条件を変えて何度も実験を繰り返す様子を間近で目にすることができ,以前よりも具体的に将来の研究活動のイメージをすることができるようになりました。竹内先生,そして研究室の皆様,このような貴重な機会を設けていただき,また,まだ学部生の私を受け入れてくださり,本当にありがとうございました。
神戸大学医学部保健学科 検査技術科学専攻3年 吉村 碧海